世界中の約3000カ所以上の噴水を見てきて思うこと、それは水と造形物の融合の素晴らしさと、そこに存在する噴水の意味と意義です。
噴水の魅力は勿論、何か魔力ともいえるような、水の力や言霊、芸術の力ともいえるような、そんな神秘的な力を合わせもっています。是非、それを感じてください。
流水も、流れが2つ以上重なれば噴水になり、
放水も、放たれる水に風が強く吹きつければ噴水になり、
散水も、飛び散る水に犬が戯れれば噴水になり、
落水も、山肌からただ滴り落ちるのではなく、そこに意図があれば噴水になり、
湧水も、こんこんと噴き出す水の前で子供が笑顔になれば噴水になります。
噴水、それは水と造形物との果てしない可能性。互いの歩み寄りから生まれた私たちへの贈り物。
「世界で見つけた!噴水と過ごす「幸せ」な時間」
著者 地蔵保幸
出版社 コスモ21
価格1,600円(税別)
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「あの噴水と、この噴水の何が違うの?」と聞かれることがあります。しかしそれは、飲料水と海水の何が違うのと言われているように感じます。
世界中には様々な場所に様々な種類の噴水が今でも数多くあります。
造形物のデザインや大きさと材質、水の量や向きと高さなど、国や地域、文化や目的によってもその傾向は異なり、基本的には水と造形物のシンプルな組合せですが、多様な表情を生み出しています。