特徴と種類

公園の中の噴水、交差点の噴水、駅前の噴水、ビルの谷間にある噴水、文化施設、美術館、博物館の噴水、街やホテルのシンボリックな噴水、家の庭にある家庭用噴水、最近では室内噴水や卓上噴水などバラエティに富んでいます。

最近では、高々と空高く噴き上げられる大噴水やライトアップと音楽がコラボレーションをした噴水ショーなども人気を集めています。

造形物のデザインや大きさと材質、水の量や向きと高さなど、国や地域、文化や目的によってもその傾向は異なり、基本的には水と造形物のシンプルな組合せですが、多様な表情を生み出しています

噴水の特徴は、水が噴き上がることですが、単純に上方向のみとは限りません。噴水口の向きによって、斜めへ横へ、下へと噴き出されるものもあります。中には、一方向に一定の量がただ噴き出されているものもあれば、同じ一方向への噴き出しであっても、噴出口が可動式になっていて、上へ下へ、右へ左へと向きを変えるもの、噴き出す強さを変えられるものなどがあります。

仕組としては、水の落差を利用して水を噴きあげる伝統的なものもありますが、今、多く稼働しているものは、モーターなどの動力とポンプによるものです。ノズルやポンプ、造形物の工夫によって、多くの形状がつくりだされています。

まっすぐにのびる直線的で透明な水の噴水や、きめの細かい気泡をつくることによって透明な水を白く見える噴水もあります。よく目にする白い炎のような数10センチから1メートルくらいの高さのものは空気を巻き込んで噴き上がらさせた伝統的な噴水です。

他にも、膜状の噴水、水が水面から浮き上がって平らに広がった膜状の噴水、お花がパッと大きく開いたような逆円錐形の膜状の噴水、たくさんの噴き出し口の一つ一つから膜状の水を出す球体の噴水、水がジャンプしているようなジャンピング噴水、水を細かい粒子にして拡散させている霧の噴水、水が壁や窓ガラスをつたうように流れ落ちる壁泉など数多くの種類の噴水があります。

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